
洞爺湖温泉街を歩いていると、白い暖簾に描かれたイラストが目に留まった。「洞爺を味わうカフェ めぐりや」。地元の食材にとことんこだわるこのカフェのことは前から気になっていて、ようやく足を運ぶことができた。
2月末の洞爺湖はまだ雪が残る季節。温泉街の一角に佇むこのお店は、ガラス張りの開放的な外観と温かな灯りが、冬の寒さの中でひときわ心惹かれる場所だった。
洞爺を味わうカフェ めぐりや / Meguriya
| 住所 | 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉40-11 |
|---|---|
| 電話 | 0142-82-7643 |
| 営業時間 | 11:30〜16:00(LO 15:30) |
| 定休日 | 月曜・火曜 ※最新の営業日はInstagram(@meguriya_toya)をご確認ください |
| 駐車場 | 近隣無料駐車場あり(徒歩約5分) |
| @meguriya_toya |
暖簾をくぐると広がる、木と光の空間

温泉街の通りから少し入ったところに、めぐりやはある。木のウッドデッキにはテラス席が用意され、暖かい季節には外で過ごすのも気持ちよさそうだ。この日は雪がまだ残っていたけれど、ガラス越しに見える店内の灯りに誘われて中へ。

店内に入ると、黒く塗られた天井から吊るされた裸電球がやわらかい光を落としている。木のテーブルとカウンター、壁にはやわらかなタッチの絵画。落ち着いた雰囲気だけど、決して敷居は高くない。地元の人も観光客も、自然と溶け込めるような空気感がある。

「めぐり」を大切にする、地産地消のこだわり
メニューの表紙ページにめぐりやのこだわりが書かれていた。「地域の生産者さんから直接仕入れています」「市場には出回ることのできない食材たちを積極的に使っています」「上質なエゾ鹿肉を美唄市から仕入れています」「北海道産の無農薬米粉を使用しています」。

ランチメニューにはとうや野菜のせいろ定食やおむすびプレート、鹿すじカレーなど、この土地ならではの食材を使った料理が並ぶ。数量限定の鹿肉ロースト丼も気になったけれど、この日はカフェ利用で訪問。ケーキ&ドリンクセットを注文した。
ちなみに店名の「めぐりや」には深い想いが込められている。メニューの最後のページには「めぐりてひろがるいのちの輪」と題されたコンセプト文があり、洞爺・壮瞥・伊達・豊浦など地元で採れる旬の素材を使い、「食べる」ことを通じた「めぐり」——人との出会い、季節のめぐり、いのちのめぐり——を大切にしている、と書かれていた。
チョコとリンゴのチーズケーキ、期待以上の一皿

運ばれてきたチョコとリンゴのチーズケーキ(¥660)は、見た目からして濃厚な予感。フォークを入れると、しっとりとしたチョコレートの層の間にリンゴのスライスが挟まっているのが見えた。
口に運ぶと、まずチョコレートの深い味わいが広がり、そのあとにリンゴのさわやかな酸味と食感が追いかけてくる。甘すぎず、素材の味がしっかり感じられるバランス。トップに添えられたクリームとリンゴのコンポートが全体をまとめていて、最後のひと口まで飽きがこない。

合わせたコーヒーは、すっきりとした飲み口でケーキとの相性が良い。木のテーブルに陽の光が差し込む中、ゆっくりとした時間が流れる。温泉街を歩き回った後の一息に、ちょうどいい場所だと感じた。
カフェだけじゃない、地元の「めぐり」を感じる場所

店内の一角には、天然石やアクセサリー、帽子などの雑貨が並ぶコーナーがあった。地元のクリエイターの作品を扱っているようで、カフェでありながらギャラリーのような一面も持っている。食だけでなく、この土地の「めぐり」を多方面から感じられる空間づくりがされている。
まとめ

めぐりやは、洞爺湖温泉街にありながら観光地っぽさがなく、地元の食材と人のつながりを大切にするカフェ。チーズケーキのクオリティの高さはもちろん、店内の居心地の良さ、そしてオーナーの食に対するこだわりが随所に感じられるお店だった。
次はぜひランチタイムに訪れて、とうや野菜のせいろ定食や鹿肉ロースト丼を味わいたい。洞爺湖に来たら、温泉だけでなくこのカフェにも足を延ばしてほしい。

