【長万部】かにめし本舗かなや|電車の「自由席」で食べる昭和の駅弁

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国道5号線を走っていると、長万部の街に入ったあたりで「かにめし」の看板が増えてくる。
その中心にあるのが、昭和3年(1928年)創業の「かにめし本舗かなや」だ。
駅弁として全国に知られるかにめしを、ここでは電車の座席に腰かけて食べられる。

かにめし本舗かなや(本店)

住所 北海道山越郡長万部町字長万部40-2
電話 01377-2-2007
営業時間 8:00〜16:00(完売次第終了)
定休日 毎週火曜日・第3水曜日 ※最新の営業日は公式X(@kanimeshi_No1)をご確認ください
駐車場 あり
Web www.e-kanaya.com
かにめし本舗かなやの外観
昭和3年(1928年)創業。長万部を代表する駅弁の老舗
目次

かにめし、という名の弁当文化

かにめし本舗かなやのかにめし弁当
オレンジ色のかに飯を覆う椎茸と錦糸卵。左の小分けには昆布佃煮・みかん・漬物

ふたを開けた瞬間、弁当箱いっぱいに広がるオレンジ色のかに飯。ズワイガニの身が、ご飯の一粒一粒に絡むように炒りつけられている。味付けはシンプルで、蟹の旨みそのものが前に出てくる。

トッピングは味付け椎茸、錦糸卵、小梅、グリーンピース。左の小分けスペースには昆布の佃煮、みかんの甘煮、漬物。昭和25年(1950年)からほぼ変わっていないというトッピングの組み合わせで、ひとつひとつに丁寧な仕事がある。

かにめしは「駅弁」だから、もともと列車の中で食べるものとして生まれた。その文脈で食べると、またちょっと味が変わる気がした。

快速「海峡」の座席で、機関車映像を見ながら食べる

本店に隣接して「自由席」と呼ばれる無料の休憩スペースがある。かつて函館〜青森間を走っていた快速列車「海峡」で実際に使われていたリクライニングシートが16席並ぶ、本物の車両座席を使った空間だ。2017年4月、JR北海道から譲り受けた座席でオープンした。

正面の大画面には映像が流れている。店主が自ら撮影した機関車の走行シーン。窓の外に流れる北海道の風景と、レールを刻む音。かにめしの弁当箱を膝に置いて、その映像を眺めながら食べる。旅の途中という感覚が、ここでは意図的に演出されている。

鉄道ファンには見逃せない空間だし、そうでなくても、少しだけ立ち止まってみる価値がある場所だと思った。

快速「海峡」で使われた本物の座席が並ぶ自由席スペース
実際に使われていたリクライニングシートと昔の映像。かにめしを食べながら列車の旅気分を味わえる

深夜でも買える、屋外のかにめし自販機

本店の屋外には冷凍自動販売機が設置されており、営業時間外でもかにめしを購入できる。早朝や深夜に長万部を通過するドライブでも、立ち寄れる。

屋外に設置された冷凍かにめし自動販売機
24時間稼働の冷凍かにめし自販機。早朝・深夜のドライブ途中でも購入できる

まとめ

かにめし本舗かなやは、かにめしという一品にあらゆるこだわりを詰め込んできた店だ。シンプルで素材の旨みを引き出した弁当、本物の車両シートで見る機関車映像、24時間稼働の自販機。すべてが「かにめしと旅」という一本の軸に収まっている。

長万部をただ通り過ぎるドライブなら、少し時間をつくって入ってみてほしい。

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